シリアス。

2004年6月24日
本日、午後4時ごろに祖母の姉が永眠されました。
直接の原因は癌だったそうですが、
もう90何歳という高齢でしたので、大往生と言ってもいいのかもしれません。
あたしとは本当に一年に会うか会わないかくらいのお付き合いだったので、亡くなられたと言っても、実感が湧かないし、涙も出ないんです。
冷たいものだと言われても、本当に、お気の毒でしたと言う他に言える言葉がないんです。

痴呆の症状が酷く、甥に当たる父にも「あんたも早くお嫁さんを貰うといいねぇ」と言いました。
あたしも1年に一度ほどお見舞いに連れられて行ったことがあるんですが、あたしのことを覚えているはずが無く…。
祖母があたしのことを紹介しても、帰り際には「この子は誰だったかね」と聞くようなかなり高度な痴呆でした。
去年か今年には、実の息子が病気で亡くなってしまい、生きることに絶望していました。
「早く死にたい」と零していたこともあったそうです。
そんな中、妹の祖母が時折お見舞いに行くのが日課でした。

一昨日には、危険だと医者から連絡があり、本日お亡くなりになりました。
あたしから言える言葉はお疲れ様でした、くらいしかありません。
沢山生きてきた中で、辛いことや楽しいこともあっただろうし、その全てにあたしは到底及びません。
ご愁傷様でした、と他人行儀にあしらうのも嫌だし、かと言って涙することも出来ません。
だったら、あたしが言えることは何なのかなって。
一生懸命生きてきて、やっとご自身が望んでいたモノに辿り着けたのなら。
それだったら「お疲れ様でした」なのかな、と思いました。
心よりの冥福と、ご苦労様の気持ちを込めて。
祖母の孫娘としての精一杯の言葉です。

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