最近のタイトルのつけかたは、これでSS書けるかもなぁーて思うこと。

ほんの小さな言葉のひとつから、世界は広がってくもの。
与える与えられるだけじゃなくて、気づかない内に支えられてたりするもんです。
気づくかな、気づけるかな。
気づけばありがとって気持ちになれるし、気づけなくてもそれでいいんです。
押しつけるものじゃない善意のやさしさ。
へこたれても壁にぶつかっても、大丈夫だよって手を伸ばしてくれる誰かに、その先で待っててくれる誰かに、自然と笑顔になれるから。



背伸びしなくていいよ、いつだってきみと同じ高さにいるから。
走らなくていいよ、ずっと此処にいるから。

暗闇の中、光を照らしてきみを導くことはできないかもしれないけど
一緒に手を繋いで出口を探すことはできると思うよ。

ただ、いっしょに、迷って、笑って、泣いて、笑って、怒って。そしてまた笑って。

そうやって きみと歩いていけたら しあわせ、だと  そう思うんです。



…だれ?
佐幸じゃないな多分。ごくつなでもないな。あ、明日土曜日じゃん!りぼの日だ。でもリアルでは見れませぬ。
明日は海を越えて香川に行って来ます!徳島城と丸亀城(今は休館みたいです…)高松城巡ってきますvv
うっきうきですよ!さぬきうどん食べて温泉入ってくんだ!楽しみ!
なので朝5時に友達迎えにきます。ばか!早すぎ!(笑)
車で惰眠貪ってたらすいません。起こしてやってください。。

泣けてきた…。

2008年7月21日 小説
時かけの影響で主題歌やら挿入歌を探してみたんですが、ガーネットが、本当に…本当に泣けます!
変わらないものも好きですが、歌詞が好きなのはこっち。

あなたと過ごした日々をこの胸に焼き付けよう   思い出さなくても大丈夫なように

ちょ…、も……らんま!(何言ってんだ)
いや違う違うそうでなくて…。
聞いてたらさ…勿論時かけなんだけど、ブーム真っ最中の甘陸に聞こえて仕方がない。
夷陵の後くらいの陸から甘寧へのうたに聞こえませんか…。
本当に久しぶりですが、リハビリも兼ねて文章作ってみます。久しぶりに甘陸書きたいんだ…!
小説じゃないけどSSくらいのやつを!

++++++++++

いつだって思い出す。いつだって あなたのことを。

私は何を得たと言うのだろう。消えてしまったあの人を私の隣から奪った戦で。
あれから幾月も月日が経った。
あの鈴の音も、豪快な笑い声も、頭を撫でてくれる優しい手も。
私から、呉から消えて、気づけば年を重ねていた。
あなたの部屋だって自然となくなって、ここにあなたが生きていたと証明するものが一つずつなくなっていった。
夜は巡り朝が来て、…その繰り返しの中で一つだけ永遠に繰り返すことのない、その人の、全てを。
忘れたくない、忘れるものかと意地になっていたけれど、時間というものは残酷で記憶から少しずつ削られていく。
私もなんて薄情なんだろう。
他の誰があなたを忘れても、私だけは覚えていなければと思っていたのに、結局は私も、あなたを。

ごめんなさい、と小さく呟いた。
ああ、あなたのせいですよ。あなたが私を残していってしまうから。

一人にさせられるならいっそのこと連れて行ってくれれば良かった、と思ったこともあった。
けれどもし私がそう伝えたら、あなたは笑うでしょう。
そして私はいつだって置いていかれてしまう。
彼の気持ちはこれでも分かるんだ。逆の立場なら私もきっとそうするだろうから。
つれていくことなどするものか。馬ぁ鹿、ちゃんと生きろ、と言うと、思う。

夜、久しぶりに飛び起きた。
最初に比べたら近頃はうなされることも減ってきた。
寝台を降りて胃の中身を戻してしまうことも、なくなった。

桶に汲んだ水に映った自分の顔を見て、ふ、と眉を潜めた。
ひどい顔だ。
部屋に一人でいる時や気持ちが弱っている時は「陸遜」ではなくなってしまう。
ここに映っているのは一人の人間だ。軍師でも何でもない、ただの、。
泣きそうになっている自分に気づいて桶の水を引っくり返して捨てた。
そのまま寝台に戻って布団を引っ被った。大きさは変わらないはずなのに、寝台が広くなった。
今はもう、狭いですよもう少し詰めて下さいと文句を零すことも、うるせぇなお前こそ詰めろと言いながら自分を包んでくれる腕もない。
あの戦からもう、何年も経ったのに。
あなたに触れた最後の日からどれだけ経っても、いつだって明確ではないけれど思い出せるんだ。

ここにあなたがいたら、きっとあの大きな無骨な手で遠慮なく撫でてくれたんだろう。
泣くなよと言いながらも、抱き寄せて泣かせてくれていた。
あなたはそんな無意識の優しさをくれるひとだった。
ぎりぎりまで溜まった感情が弾けそうになると、いつのまにか現われて、肩の力を抜かせてくれた。
何も考えていないようで実は敏く、誰よりも私を私以上に知っていたひとだった。
戦場では肉食獣のような鋭い眼差しで敵を威圧するくせに、普段は、私を見かけると「りくそーん」と顔全体で笑ってくれた。
あなたに近づけば近づくほど、何もかも正反対なのに何故か強く惹かれていった。
気づけば一緒にいることが当たり前になって、隣にいたら心から落ち着いた。

我儘でも何でもいい、ただ、あなたに    会いたい    。

ぎゅっと瞳をつぶって眠らなければと暗示をかけるようにそれだけを考えた。
明日になれば、朝になればまた「陸遜」に戻る。「伯言」はあの日あなたと共に消えた。
あなたとの日々を思い出になんかはさせない。
あなたにはそりゃもう死ぬほど会いたいけれど、追いかけることはしない。
全力で生きて、命が尽きたら初めて会いに行くと決めた。
そうしたらあなたは よぉ陸遜、と笑って手を差し伸べてくれるだろうから。
数十年?数年?数か月?数日?数時間?
…いつになるかは分からないから、少しだけ遅れるかもしれないけれど、仏頂面でふてぶてしく苛々しながら待っててもいい。
待ちくたびれて寝転んで居眠りしててもいい。
何でもいいですから、辿り着く先で待ってて下さい。

かぶった布団が息苦しくて顔を出したら頬を伝う水に気づいた。
先程飛び起きた時の跡だと思うが、そのままにして瞼を閉じた。

今を生きる私には あなたがいない世界は寂しいです
でも最後まで生き抜く
きっとあなたもそう望んでくれると思うから

そうしたら

「……会いに行ってもいいですか……」

次第に霧がかっていく意識を手放す瞬間、目尻の水が消えたような感覚がした。
まるでそれは彼がするように、優しく涙を攫った。
そんなわけがあるはずがないのに何故かひどく落ち着いて、そのまま意識を手放した。

思い出にはさせない
いつだってあなたを思い出せるから
何度季節が巡ってもどれだけ歳を重ねても
辿り着く先にあなたが待っているから
 


++++++++++

勝利したけれど、最も大切な人を失ってしまった後。
心臓が抉られるくらい辛くて、夜もうなされて飛び起きて、吐きそうになることもしょっちゅうで。
でも自分の立場とか国のこととか考えたら、これじゃいけないと無理やり奮い立たせてそこに立っている。
それから何か月、例えば何年も経ったとしても、癒えることのない傷ってあると思うんですよ。
癒すつもりもないし、この痛みを感じる限り彼を忘れることはないと思っているから。
逆に癒えてしまったら自分の中から彼が消えてしまうような気がして怖くて、わざと思い出しては痛みを自分に与えているような部分もある。
でも苦しむ自分を見て彼はどう思うかと考えたら、馬鹿野郎、お前のせいじゃねえだろと怒鳴られるんだろうな、とも分かってる。
それでも忘れることなんかできないし、忘れるつもりなんか更々ないわけです。
癒すことを望んでもいないから、一生その痛みを抱え続けると思う。
今は頭を撫でる手も隣を歩く存在も何も残ってはいないけど、記憶に残るそれを目印に生きていくといい。
そうして頑張った陸遜だから最後には遠慮なく抱きしめてもらえばいい!
そりゃ全体重をかけて遠慮なく体当たり並に飛び込めばいいさ。
兄貴もうおっと驚きながらも抱きしめてあげたらいい。
遅かったなと髪を撫でながら、あなたが早すぎなんですといつものやり取りでいい。
というかもう何でもいい。幸せになってくれるなら何でもいい!

と、まぁこんな感じです。
うわぁ何だろう…思うままに打ちまくったから変なとこあるかもしんない。
衝動のままに書き連ねたらこんなんできました、的な。
イメージとしては…甘寧を失った後の陸遜ですが、それから何年も経ってます。
陸遜は何年経っても兄貴の一挙一動忘れてないといい!…という妄想も含めて(笑)
痛みも兄貴が残したものだから忘れるものかと意固持になって、でもそれも辛くて、かと言って忘れるのは絶対嫌で。
ぐるぐる悩みながらも結局は兄貴のせいにしてますが(笑)そりゃそうだよー置いてくからだよー。

というか普通に書いたらめっちゃ寂しい設定ですね。
こんなん書く予定ではなかったのですよ。
普通に笑い合ってる甘陸が好きだから書くとすれば日常の一コマ的なものかな…とか思ってました。
元を返せばガーネットですよ!これが甘陸すぎて、切ないお話を書きたくなった…わけです。
とりあえず満足。いや、出来には満足してないですが…、書き上げられたことに満足で。
また後から校正すべきとこあったら直します〜。
そんでは、明日…っつか今日からお仕事なので頑張ります!寝ます!

2006年3月6日 小説
前ばかり見て歩かなくたっていいでしょ?


誰がそんなこと決めたの?

あなたはあなたの道がある

まっすぐな道を歩いてくひともいたら 寄り道しながら曲がりくねった道を行くひともいる

まっすぐな道は前に向かってがんばろうって気持ちになるけど

曲がりくねった道だってわるくない

寄り道って いろんな景色を見ながら歩いてるんだよ

いろんな世界を知って 楽しみながらゆっくりと前へ進んでる

それだけでいいじゃない

無理に肩肘張って 前ばかり見て進む必要なんてないんだよ

ほら ちょっと立ち止まって 深呼吸して 周りを見よう

あなたの気持ちを誘うものが沢山あって あなたの心を癒してくれるものもある

疲れたら いつでも座って休んでいいよ

気持ちが落ち着いたら またゆっくり歩いていこう

まっすぐでも 曲がってても それは「あなた」の道だから

あなたの気持ちが動く方に動いて

歩きたい道を歩いたらいい

今からでも遅くない

「遅い」なんてことはないから

あなたの道だから 

後悔したって 迷ったって 立ち止まったっていい

あなた自身が 自分に嘘をつかない道であるなら


弱気な時は背中を押してくれるひとがいる?

嬉しい時は一緒に喜んでくれるひとがいる?

辛い時はあなたを励ましてくれるひとがいる?

自分にはいない、だなんて思わないで

それはあなたが気がついていないだけかもしれないよね

ひとは孤独なものだけど 一人、じゃないよ

だから  「あなた」は  だいじょうぶ、だよね。
本日、2年ぶりにあるサイトに小説を投稿させて頂きました。
そのサイトさんとは縁も深く、初めてネットをした時に、初めて交流を始めたサイトさんです。
今はほとんど交流も無いんですが、「水瀬」の原点はきっと其処にあると思ってます。
がーっと小説が書きたくなったので、其処に置いて来てしまいましたー(笑)
なんかねー、自分の世界だけに在るんじゃ損してるんかな?と思いまして。
いや、絶対人には見せれないものもあるんですが、季節モノだったんで丁度良かったんですよ。
昔のお友達とかはもうほとんどいらっしゃらないんですが、時々現れる人もいるので、
「水瀬」もまだ此処に足かけてていいのかな、と。
いやー、もうホントッ忘れられてるくらいの人間なんで!
つかほとんど初めましての方だし!
あたしが居ていいのかよ!!
……んー、そんな感じ。

あー…そろそろ準備しなきゃ…。

++待処++

2005年1月7日 小説
君の旅が終わるまで ―――私は此処で待っています―――

いつか終わろうとする時
それが命の終わりでも
事切れる寸前まで    私は君の事を 待ち続けます

勝手な願いだと怒りますか?
重荷を与えるなと嫌がりますか?

でも これは 私の中での   約束だから
君に伝わらなくてもいい

―――――せめてこれだけは守らせて

死すまで待っているなど  綺麗事だと思いますか
そんなことは無理だと いつか君も心変わりすると思いますか
偶然?まやかし?過ち?
そんなものは何の意味も持たないと
冷たくあしらいますか

綺麗事が嫌いな君は 自分だけを信じて旅立ちました
いつか帰るとも   一生帰らないとも 告げずに
目的は無くとも   歩みだけは止めないと決めて
常に気を張っている君だからこそ
私だけは 君を待つ

帰る処でありたいと   ―――――望む―――――

君がずっと帰ってこなくても  報われなくてもいい
ただ  帰る処はあるのだと  心に留め置いて欲しい
それだけです
その為に  私は君を待ちます

やっぱり綺麗事かしら?

綺麗事が嫌いな君と  綺麗事を理想とする私
一見 相容れないかもしれないけれど
それでも私達は     共に過ごしました

生きて     笑い         悲しんで

居る処は違うけれど   どこかで  生きていて

出来れば  もう一度逢いたいとは願うけれど

++Fin++

無題。

2004年7月17日 小説
アナタの中に  まだ  私は 居ますか……?


私の居場所はありますか……?

<少なからず>

2004年6月14日 小説
自分で出来ることって、周りから見たら本当に拙いことだよね。

当たり前のことが出来ないとか、そういうことで落ち込むことは必要無いと思うんだ。

だって、人はそれぞれ違うから。

自分に胸張って生きて

自分の納得するまで頑張って

それで結果が駄目だとしても、必ず無駄じゃないはずだから。

自分が満足したなら、周りが何と言おうと いいんじゃないかな。

でも、自分に妥協した結果に 甘えちゃだめだ。

とことんまでやり尽くせ。

それで駄目なら次にまた頑張ればいい。

人生は たった一度の失敗で 消えてしまうようなことは無いから。

自分にどれだけ甘えているか。

自分にどれだけ厳しくしているか。

多分 それが色々な人との違い だと思うんだけどなぁ。

だから 後悔してもいいから、自分に嘘つかないで 胸張って堂々と生きろ!!
だから 答えを 探してる


戦う為に生きているのか…それとも、生きていく為に戦っているのか

そう、そういう風に答えに悩む人だね、あなたは。
そんなに必死に「答え」探してどうするの?
答えなんて無くたっていいじゃない。
たったひとつの答えに 縛られて、それだけに心を決めて
そういう風に生きてくのって、楽しいのかな?
どちらでも他の答えでも何でもいいから 戦おうよ。

時代は戦国。

情けとか悩みとかそんなのほっといて戦おうよ、幸村さま。
…あたし?……、あたしは、楽しいから、なんだけど?
まだまだ楽しいこと、起こりそうだし!
あたしは 戦うことが好きですよ。

楽しいから。

世の中には 人を殺すことが楽しい、だなんて、とか。
綺麗事言う人間もいるけどさ。

時代は戦国。

戦わずに手に入れられるものなんて 何も無い。
価値も無い。
殺した分だけ 褒められる。
それが今のあたし達の世界。

殺そうと向かってくるから、だから殺してあげるんですって。
だから、そんなに深く考えなくてもいいじゃないですか。
情けなんて かけたら損ですよ?分かってますよね。
…そんな考えも嫌いじゃないですけどね。
一人くらい、そんな人がいてもいいと思いますから。

幸村さまが 戦う意味を見失わないように、
あたし、傍で戦っててあげますよ。
見失いそうになったら、ゲキ飛ばしたり。蹴ってあげたり。
そうして、連れ戻してあげるかも…しれませんね。
あたしにくらい 背中、預けていいからさ!

主君の為とか理由つけて、
戦場に飛び出そうぜ幸村さま!
例え、負け戦でも どこにだってついてってあげますから。
勿論、こんなこと絶対本人には言わないんだけど。



はいー!戦国風味でお届けしました。「真くの」って感じです。
というか幸村(気づかない)←くの(見守る感じ)…ですね。
ニブそうですねー、こういうことー!
ちなみにくのいちはラヴっていうもんではなく…、幸村さまがお館様を亡くした時に、
自分の戦う意味ってものを、見失ったかなと思ったので。
常に、傍に付き従う(くのいちは多分、主従関係って気にしなさそうだけど)者として、
ピンと気づくものがあったかもしれませんー。
…なので、即書き。
…うわーぁ、戦国ブームに呑まれて行くー;
…ま、長い目で見てやってください。
っつか、これ分類何!?連載じゃないし…エッセイでもない…。
ま、まさかポエム!??恥ず―――!!!!;
…せめて、詩って形式とかないものか。

++馬鹿++

2004年2月28日 小説
「…貴方はそこで何をしてらっしゃるんですか」

「よぅ陸遜」
通路から見える開けた中庭の大きな大樹の上に、背を預けて転がっている見慣れた人がいた。
「暇だし昼寝してたんだよ。それよりお前は何してんの」
彼は、頭だけこちらに向けて、木漏れ日の光に目を細める。
暇って…。今日も朝から軍議があったんですよ。
相変わらず貴方の姿を見つけることは出来ませんでしたけど。
そればかりに気を取られてもいられない、現状に。
逆らうことなく、戦略を立てる。
「また、戦になるんだってなあ」
「…、そう、ですね」

戦になるのを止めたいとは思っていない。
全ては呉の為に、国の為に最善を尽くすのみだ。

それが軍師として与えられている自分の役目。

如何にして、より多くの敵を殺せるか、それを計略として考える。
降伏か、開戦か。
より強大な敵国に立ち向かう為にはどちらかを選ぶべき。

…結果、開戦。

「甘寧殿は…」
「ん?」
少しだけ俯いて、問う。
当の本人は、転がっていた体勢から枝に座り直してこちらを向いた。
「開戦について、どう思われますか?」
罪もない民に対しては、殺意もない、悪意もない。
ただ共通する思いは、守りたいものがあるから、と言うことだけ。
その為に、人を殺め、国をも殺めてしまう。
「…そーだなぁ。俺、お前みたいに頭良くないからさ。戦略とか考えんの苦手だし。
でもま、殿がそう決断されたんならそれでいんじゃね?」

あっさりとした彼の答えには、裏表が無い。隠す言葉などどこにも無い。
正直で、竹を割ったような性格。

その性格が、羨ましいですね。私は貴方のようにはなれませんから。
いくら、望んでいても。
でも何も伝えなくても、心のどこかで望んでいた答えを弾き出してくれる。
…そういうところ、依存してますね、私は。
「……私達は、呉の国を守ることだけ考えていれば良いんですよね。
すみません、余計なこと言いました」
軽く頭を下げて立ち止まっていた足を再び進ませた。

腕には書簡、これからやるべき仕事は山の様。
こんな会話もしている余裕はないのだけれど。
それでも言葉一つで、張り詰めた考えが解けました。
ありがとう、ございました。
「謝んなよ、訳分かんねーから」
そう言いながら腕を伸ばして、伸びをする。
「…じゃあ、ありがとうございました。これで満足でしょうか?」
「うわっ、なにお前!その刺々しい礼!もっと人に礼をする時にはさー、こう柔らかく…」
「貴方に礼の指導をされるとは思ってもいませんでしたね、失礼します」

あぁ、まただ。
肝心な言葉だけは素直に言えず仕舞。
…こういう自分の性格、嫌いです。
踵を返してそのまま部屋へと急ぐ。
直後、背後に何らかの気配を感じて肩越しに振り向いた。
「…何故、貴方がついて来るんですか?」
「陽も傾きかけて寒みーから、今度は陸遜の部屋で寝る」

は!?

「なに言ってるんですか貴方は!ここにある大量の書簡が見えませんか?
これから部屋で片付けるつもりなんですけどね。貴方はその横で寝台で寝るということですか?」
「気にすんなよ。だってお前の寝台、寝やすいんだぜ?この荷物部屋まで運んでやるからさ」
半ば呆然としていた陸遜の腕からその荷を取り上げて、軽そうに肩に乗せて先を歩く。
は、と我に返った陸遜はその後を急いで追いかけた。
「ちょ、いいですよそんな。これくらい運べますから」
「遠慮すんなって」
「遠慮とかそういう問題ではなくて…」
もはや聞く耳持たずで先を歩くのに、がっくりと肩を落とした。

最 悪 だ。
この仕事は明日までに仕上げなければならないのに。
この人が横の寝台で鼾を掻いて呑気に寝ているのが、
頭の7割ほどを支配する。
言い換えれば、全く集中出来ないというわけで。
普段のペースの半分ほどまでに能率が下がる。
とは言え、閉め出すような真似は出来ないのだから。
自分の心とはいえ、複雑だ。
だから最後に折れるのは自分。
能率は落ちるとは言え、「軍師」ではなく「陸遜」として落ち着くのは確かだから。

「…仕事が終わるまで、ですからね」

「そんくらい、俺にだって分かってるって」
ぎゃははは、と楽しそうに笑いながら歩く彼に、半分降参です。
おそらく何も考えてない彼に、二重、三重と考えてしまう自分。
考え方も、性格も、正反対だから、落ち着く。
だから一緒に居て居心地が良い。
けど、その所為もあって意見は食い違うことが多い。
タイミングも。

「子明(呂蒙)にさー、酒貰ったんだけどよー、お前呑む?」
「…呑みませんよ!仕事が山のようにあるって言ったじゃないですか。馬鹿ですか貴方は!」
あぁ馬鹿だ。
この人は本当に自分の現在の考えをすぐ口に出す。
…本当に、馬鹿ですね、貴方は。
別に害したわけではなくて、苦笑というか、そういう気持ちの上での馬鹿呼ばわり。
何だかもう、貴方が馬鹿で安心します。
逆に、貴方がそんなだから、言葉の裏に隠された感情を知られずに済むんですから。

だから、ひとまずは今は馬鹿で居てください。

今は、どうか浅ましい感情に、気づかないで下さいね。

彼は、あーそうだったっけなあーとか取りとめも無い台詞を口にして、また笑い出す。

あぁ、本当に、貴方が馬鹿で良かったです。

…無双SSタイトル「馬鹿」、お送りしました。
楽しかったなー…Vv
それでこの続きはこの前の無双SSSくらいに移ることもあります。
「貴方が軍議に出ないので仕事が私に回ってきて困るんですよ」
みたいな話に。
でも、この後仕事が済んだ陸遜は、甘寧サンを蹴落とすかは微妙。
素直じゃない陸遜が前面に表されますので…こういうコなんですよ。
それとも、仕事済みの書簡を上からドサッと落とすとか。
「起きて下さい。仕事終わったので、そういう約束でしたよね?(笑顔」
…あぁ楽しすぎる(笑)
まぁ気が向けば続きを書くかもです。
なんていうか、日記じゃないですね。テーマは「連載」に配属されるんでしょうかね。
言っておきますが、まだ「友達」です(苦笑)

投げやり。

2004年2月22日 小説
投げちゃいけないんですけどねー。
投げやりにしたくなったり。何かもう全部。
テスト前とか最中とかに限って、色々やりたくなるんですよー!
だからもう勉強とか全部投げてやりたいなあと。
引っくり返せる机なら、いっそのことちゃぶ台返しなるものをやってやりたいなと思って。
…字の羅列。頭痛くなってきます。
だからもう、全部、投げ飛ばしてやりたいんですねv
やってられっかー!みたいな、さ。

でも逃げててもいけないんだけど。
…ま、とにかく投げることなく頑張ろうと思います。
でもPCだけは止められない水瀬。

……意志、弱ッ!;

付け足し無双SSSS(かなり短い)でも。

「陸遜ー。り、く、そーん」
「何ですか…」
「俺、すげー暇なんだけど。その仕事いつ終わんの?どっか遊びに行こーぜー」
「…そうですね、私が今必死でやっている仕事の一部でも手伝って頂けると早く終わると思うんですけどね(低音」
「………俺寝とくから。終わったら起こしてくれよー」

「ええいいですよ御自由に。
貴方が軍議に出ない所為で私に回ってくる仕事を夜までやってますからVv(皮肉)
元凶の貴方はこの私の部屋の寝台で気の済むまでどうぞ御ゆっくり休息をお取り下さい?
(夜が更けるまで終わらないだろうが)
終わったら、寝台から蹴落として起こして差し上げますよ(笑顔)」

――――間――――。

甘「すんませんでした」

なんか甘陸ってこんな感じ(苦笑)。
でも甘寧サンはそれでも手伝わなそうだ。
むしろ仮に手伝ったとしても、誤字脱字&間違いだらけで二度手間で陸遜に逆に迷惑がかかると思いマス。
まぁ最初の2人はこういう感じで。「オトモダチ」というか「友達」関係で平行線〜みたいな。
めちゃくちゃ切羽詰った時の陸遜話しかけでもしたら、殺意の瞳で睨まれそうです。
甘寧サンは何も気にし無さそうだけども。
なんか…やけに楽しかったです(笑)
テーマSSなんですけど…あたしが昨日とかも書いてたことです。
テーマが「死」なので。
最初に宣言します、某HPの企画参加者様へ。
見ていなくても自分への決意表明として…。

今回のSSは水瀬が「死」を題材としては
これ以上書くことが出来ない、とそういう状態に陥ってしまったなら。
もしくは頭の中で文に出来ても、ネット上にそれを記すことが出来ないとなれば、
あたしは今回のSSは申し訳ないですが、辞退させて頂きますね…。
辞退する可能性も浮上してきました。
理由といえば、本当に他からみれば些細なことなんですけれど。
「死」をいうものは重い、です。
簡単に殺すや殺さないなど本来は使わない言葉。
命を奪う、奪われる。本当に重いです。
最近、「三国志演義」を読み始めていて
見知った人物が次々に死んでいきます。描写としては凄く簡潔に。
勿論、その中には呉の武将もいます。君主だっています。
自分の好きな人物が殺されたりするのを読んでいて
本当にとんでもなくこみ上げてくるものがあります。
陸遜や甘寧といった武将は今だ出てきてはいないのですが。
無双ではお世話になって知った武将が殺されるのを読み…。
「死」というのはやはり簡単に書くことなんて出来ないな、と…。

今まで正史や演義の中で存在する武将は、現在はいつ果てたか分かる人もいれば分からない者もいます。
分かっている人が、その年に死んでしまうのを見るのはあたしには辛いんですね…やっぱり。
実際に存在した人だからこそ、その「死」の重さを感じてしまって。
…今まで好きだと思った人物が死ぬ物語や漫画なら幾つも読みました。
けれど、それは現実には存在し得なくて。だから簡単に殺せてしまう。
でもこれは正史です。実在の出来事を在りのままに記してあります。
実際に生きて、戦って、果てたという実在の話であるが故に。
その人達が死んだのを2次元の出来事としてとらえることは難しいな、って。

感情移入してしまって抜け出せないこの状況だからこそ。
今のあたしに「死」というテーマで小説を書けと言われていても。
…多分、色々な考えを知らないと難しくて。
精一杯生きた人を本望で死なせることなんて、きっと文には出来ません。
…は、弱いですねーあたしも。
まだまだ人間的にヒヨッコですから…。
あえて「死」の題材に立ち向かうことが出来たなら、書けるのかとも思いますね。
とりあえずは「死」を避けずに受け止める方向に気持ちを変えて、頑張ろうと思います。
もう少し強くならなきゃなー。
「演義」を読んでいればいずれ訪れる、甘寧、陸遜の没を受け止められるくらいには。