DVD バンダイビジュアル 2005/10/28 ¥3,990

何歳になってもクレヨンしんちゃんの映画というのは大好きです。
最近のを除いて大抵のを観たんですが、これはしんちゃんの映画が見たくなって借りてきました。
評価が高いのは戦国ですが、あれはラストが悲しいので見るのに勇気がいります…。だって悲しいんだもん…。
最初の方のヘンダーランドも歌は今でも覚えてる。
「ヘンだヘンだよ、ヘンダーランド〜♪嘘だと思うならっちょいとおいで〜〜〜」…みたいなね。
ヤキニクも馬鹿馬鹿しくて(愛表現)好きです。
ジャングルも馬鹿馬鹿しくて(同上)好きですっ!妹思いなしんちゃんがまた良い。

で、カスカベボーイズ。
これは映画の中に吸い込まれてしまい、現実世界のことを次第に忘れていってしまうという話。
どうしたらカスカベに帰れるか?
現実逃避と、現実から目を背けるなというメッセージ性なども。
ここで良いキャラなのがつばきちゃんです。
高校生以上にしか興味がないしんちゃんが、中学生くらいのつばきちゃんに恋をした。
そしてつばきちゃんもしんちゃんが好き。相思相愛なんですよね、今回は。
カスカベから目を背ける友達を一人ひとり連れ戻し、友情を再構築していく。
今回は家族愛というより友情が中心ですね。
アクションのありえなさと爽快感はさすがクレしん映画。

「一緒に帰れるね、つばきちゃん!」

この時のはにかんだような、繊細な表情のつばきちゃん。
次に気づいたら映画の外、カスカベ座にいました。
つばきちゃんは、いなかった。
彼女は映画の中の存在であったと、もう会えないんだと知った時の心境は言いようがありません…。
でもよく見るとしんちゃん5人が座っていた椅子の隣がもう一つ降りているんですよね。
5人しか座っていなかったのに、帰ってみれば椅子は6つ。
…つまり、つばきちゃんは映画、スクリーンの世界からは一緒に帰ってきた。
けれど現実世界には存在はしない。彼女はフィルムの中の存在だから、フィルムに戻ったのだと思う。
ちゃんと、一緒には帰れたんだよ。一緒に遊ぼうという約束はエンディングできちんに果たしてくれました。
互いの記憶や幻想世界の中だけでのつばきちゃんとの再会。
エンディングとしては綺麗な終わり方です。現実で会えなくても、ちゃんと心で会える。
切ないラストではあるものの、2人のダンスで静かに終われたなぁと思います。
これからもつばきちゃんのことは忘れないで欲しいものですね…。

ということで、カスカベボーイズも良い作品に仕上がっていると思います。
決して子どもだけを対象にした映画ではないのがクレしん映画なので、大人になってから気づかされることもあります。
次はアミーゴ!を観たいと思います。あれ?作文?

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