ふおお…

2009年6月10日 BASARA
たぎる…みなぎるぁぁあ!…とでも言いたくなる。
アニバサ中はディアとかメジュとかにBASARA特集があるんで立ち読みしてます。
伊達主従いいな―大抵出てるもんな―。
ま、それは分かってたことだから置いて。
主従についての説明がちまりと載ってたんで書いときます!

伊達主従→正統派主従
武田主従→肉体派主従
上杉主従→精神派主従
真田主従→実は主従

…ん?
なんだ、実は主従って!(笑)主従に見えないとでも言うのか!
オチが実は、って何だそれ。
で、解説見ると、

「佐助は実はいつも命令を受けている武田信玄の忍ではなく、真田幸村の配下の忍」

…ああ!そういうことね!ビックリした!
これで佐助は幸村の忍ってハッキリしたんで一安心。
今まで武田家に仕える忍とか言われてて…どっちなんだよ!
いや真田忍隊の長だから幸村のなんだけど、ややこしくなるから幸村に仕える忍でいいじゃん!と思ってたんで。

真田主従を他の主従みたいに当てはまる言葉って…何だろ??
かなり特殊だもんな〜。忍が主に対する態度じゃないとか忍を大事にする主とか、仲良すぎだとかお姫様抱っこが日常だとか…(笑)

友人主従か…親子!そうだ親子主従!これしかないぜ!!

よし、伊達主従が正統派主従なら真田主従は親子主従です。おかんと息子。

ところでアニバサはやっぱり12話が最終回っぽいですね…。
瀬戸内出ますって書いてましたよ!
いつきも豊臣も出てないしなぁ、アニバサ2で豊臣編やってくれないかな…。

うぃーなー!

2009年6月8日 ゲーム
カンカンカーン!やったでーい!ついに貞女お姉さま倒しました!
侍大将を指名される前に何とか忍びこめないかと色々任務こなしててました。
警護はキライだ…モズ相手の警護は大抵ミスるか味方切っちゃって裏切り扱いされるかなんで。
よほどランクが低くないと無理です。
それよかランク高くても襲撃の方がスキっす!未だに武士のぼりが上手く出来ないけど。私は巴投げのが得意なんだ。
今日も暗殺襲撃と忍んできましたが、遂に来ましたよ、敵本陣への偵察!!
偵察=敵大将を消せってことですよね?そうじゃないの?
なかなか貞女お姉さまのとこにいける任務が回ってこなくてウズウズしてたんですが、遂に!遂に!!
ランク低いんで警備の質もそれなりだし。モズもいないし。。
今まで回復以外の忍具使ったことなかったんで折角だということで、攻撃力2倍の薬持って、いざ忍参る!

最初に進路にいる敵を血祀でさくさく排除。はいはいごめんよー、通らせてくんなー。
おかんばりに片づけはしますよ!誰かに見つかったら面倒なんで。
建物ふたつあるんだよな…どっちにいるんだろう。
ただの偵察なんで矢印でないからなぁ。勘だ勘!
下からぐるぐる登っていくと螺旋の上に鉄球砲台…まさか。トゲトゲないけど何かあるのか!
入ると素材パーリィ!お金を床に放置とは…仕方ないなぁもうv誰かに拾われちゃう前に私が預かっておきますからv
え?…預かるだけだよ。
まっそれはさておき!コレ隣みるとクマさんがいるんですけど。開放しても良かったけど騒ぎになるのはやなんでそのままにしときました。
こえー!ここ森のクマさんいたんだ…。米泥棒した時に鍵開けて遊んどくんだった…。

まぁそれはさておき。
中歩いてるとわけわかんなくなるので外から突入します。
鉤縄で上に上ると目の前にアムリタ兵が!うっわびっくりしたぁぁ!!!
奴は気づいておらぬので後ろからサクリと。ここはもう片付けません。
ぐるぐる回っても階段がないんでまた外から上へと侵入。
砲弾超えていくとゴロゴロと後ろから爆弾が追ってくる始末。ちょっ待って!階段上るとトゲトゲの殺気発見。…見つけたぜ。
遥か後ろでドカンと爆発したんで貞女が不審がって階段降りてきましたよ。ええええ部屋戻って!
警備集まってきちゃうでしょーが!
とりあえず攻撃力2倍飲んでいざ参る!「鴉…!」とビックリされましたが容赦しませんよ。忍ですから情は通用しませんので。
2倍のおかげで意外にアッサリ倒せました。誰かいないのかい!?と叫んでおられましたが、駆け付けられる前に終わっておりました。
一応最初の頃は報酬貰ってたしそれなりに仲良くしてたんで、せめてアムリタ像の前までつれてってあげよう、と忍らしからぬ忍です。
戦う時は遠慮なしですが、片がつけばそれなりに弔いますよ。
部屋までつれてって床にドサリ。一条さんの時もそうだけど、倒してしまうとあっけないんだよなぁ…。
後は家に帰るまでが任務です。

でっ話が進めば家に人が増えてるじゃないか。
ザジ!ザジィィ!会いたかったよ!
キヌが気を遣ってつれてきてくれたと。出来た嫁だ…(まだ早い)
次くらいで決着つきそうです!そんではまた次回!


今週のジャンプ感想も軽く。

りぼ。
ツナのポンデ君の名前はナッツ。か、可愛…!!まめか。豆ポンデか。
人気投票は対決部門。んーボスと右腕かな。

超ツナ様「来い」
獄「はいっ!獄寺隼人、全力でいきますじゅうだいめぇぇ!」

こんな感じかな。愛も戦いです。
この扉絵スゴイ綺麗ですね…。右腕格好良いよ右腕。

銀魂。
久しぶりに土銀か!ビックリしたよ!この2人はなぁ…似すぎて微笑ましいぜ。
白と黒、水と油、糖と脂質で正反対なくせに、ホラー苦手で思考回路はほぼ一緒。んで歯医者も苦手ときましたか!土銀ハマってた時代もありましたし、やっぱりこの2人好きだ。

スケット。
こっちもこっちで似た者同士の双子話!
なにこれ!銀魂もスケットもライバル絡めての話とはGJ!椿ちゃん好きだ。

そんな感じです!それでは!

災難だ

2009年6月8日 日常
朝から電車は遅れるわ愛林檎の電源落としてなくて電池がカラになるわ…災難だらけ。
月曜日から凹みますな…。
紅盤は真田主従がジャケットだと…!
なんだこの後ろにいる佐助は。旦那かっこいいなー。お館様がいないってことは「武田軍」てわけでもないのか。
旦那の背を守るのは当然みたいな顔しおって迷彩忍め!すき!もっとくっついて下さい。。
アニバサの幸のテーマ好きだなぁー。買うかどうかは分かりませんが。

で!ドラマCDが武田道場!!あああああこっち欲しいィィィ!!!
天狐に徹底的に気付かない幸と溶岩登場お館様と相変わらず苦労人の佐助が聞けるというのか!
9月かー長いな。
アニメのサイドストーリーってことは…ここんとこシリアスで武田道場のお披露目はないのかと思ってましたがまさかこんな所で登場とは。
コレは買います!待つよ!

そういえば全然関係ない時に、主従ならどうすんだろうなーって展開が脳裏をよぎり、大雑把に話の筋掴んだくせに一晩経てば綺麗さっぱり忘れていたことを今思い出しました。
メモでもしとくんだったな…Shit!

んで、美容院行って5センチくらいばっさり切りました。軽いわー。
ついでに色明るく染め直しました。春だからね!いや夏だ。アレ?春っていつのまに終わったんですか。
髪の毛洗われてる時に、美容師さすけって良くないか?とふと思う。ごめんお姉さん、自分頭の中は主従でいっぱいです。
あいつ器用だからなー何でも平気な顔してこなしちゃうんだぜ…!
幸はいつも閉店後にやってきて佐助に髪切ってもらうんだ。
シャンプーされてる時に佐助の手が気持ち良くて寝ちゃうと思う。
全部終わった後に、だーんな終わったよ、って起こされる。んで店を閉めたら一緒に帰るという…。
…良いなコレ。美容師って言われればソレっぽい。
パティシエでもいいんですが、料理の腕は旦那の為にしかふるわない方がスキ。
その内また何かあげます。。

で、天地人始まるまで無印起動。いっきまーす!やっぱcrosswiseいいなー。
1だと2と違い、味方がついてきてくれないわけですが、今日気づいた。
自分が端で敵倒してて、佐助と大将が真ん中辺りで戦ってるわけですよ。そしたら逆の端っこに敵が出現する。
そっちか!と正反対に爆走してると当然途中で2人とすれ違うわけですよ。
体力は余裕そうなんで、斬りかかろうとしてる敵を走りながら沈めておきます。佐助ェェ!背後が隙だらけだぞ!
んで後は任せた!と自分は出現した敵のとこにまっしぐら。
…ってことは、会話文にするとこういう感じ↓



「伏せろ佐助ェ!」
「うおっ旦那ァ!?…あんたこんなとこで何してんの!?」
「通りがかったまでだ!油断するな佐助」
「そりゃご丁寧に…ってか旦那!俺に構ってる暇あんならさっさと行かなきゃダメだろ!」
「お前を斬ろうとする敵がいるのを見ておきながら素通りなど出来ぬ。さて、俺は行くぞ」
「…ありがと。気をつけてね」
「お前もな」



無印ならではだよなー。
2だとずっと一緒にいてくれるから嬉しいけど、通りがかりにちょっと手助けしてあげるってこともできないからね。
それでも主従は背中合わせで戦うイメージあるからこういうのもたまにはいいですね。


夜中にも関わらずエキサイトしちゃったじゃないか!
観てましたよー!岡田JAPAN、W杯出場世界最速決定おめでとうございます!!!
審判は明らかにおかしかったですが。
オフサイドのアレも入ってたら空気も違ってたかもしれないけど、後半の攻められっぷりといったら!
相手も勝たなきゃいけないわけだから苦しい試合になるのは分かってたけども!
あの審判だからロスタイムも何だかんだで延びるんじゃないか、と睨んでましたが、何はともあれ結果が残せて良かった!
ほんと、おめでとうございます!

ばさら10話!

2009年6月5日 BASARA
ばさら10話!
最近家帰ってご飯食べたら9時頃まで寝てしまいます…。妙な習慣がついたな。。
おかげで忍道も進みませぬ。もうちょっとなんだけどなぁ。
さて、それでは世の中の皆様のおかげで今週もありがたくBASARA10話!見させて頂きますvv
相変わらずリアル感想ですが、最近アニバサの感想で検索かけて飛んできて下さる方が多いので…そんだけ感想が皆さん気になるアニメなんでしょうねー。
んでは今週も、ばさら10話感想いきやす☆


稲妻を纏う双竜は超格好いいですな。これこそが伊達主従!ですね。
「食べすぎは体によくありません」だと!?
光秀ぇぇ!!お前それ織田家の食卓で言ってみろ!うつけが!と信長様に水ぶっかけられるがいい!
来たァァァ!さっすけぇぇ!!忍してますね!はよ旦那の危機を察知して帰りなさい。
木に激突。お馬鹿!ちゃんと前見なさい!
軍神生きてた…!謙信様無事でよかった…ヘヴンではない上杉主従の時間です。
伊達主従が背中を託し合う関係なら、上杉主従は心寄り添い合う関係。そして真田主従は弱さも強さも2人で分け合う半身って感じです。
え!?佐助の部下やられたの!?えええじゃあアレは十勇士…なわきゃない!偵察だから下忍辺り?
濃姫が忍から奪ったのは武田の家紋の入った物だったわけですね。
なんだ、じゃあアレは本物だったんだ…武田の忍まで倒すとは…濃姫様、アニメじゃ強くないですか。忠勝しかり軍神しかり。鬼嫁ですな。


「私情に駆られちまった時点で忍は忍じゃなくなる」


この台詞、凄く重いですよね。忍は心を殺したモノ。主の為の感情なき道具。
…けど、そうであることを誰よりも理解している佐助には、幸村がいる。
忍を決して道具とは扱わない心優しき主がいる。
真田幸村の傍にいると忍は心を与えられる、人であることを認めてくれる、それが当然だと笑ってくれる。
相反する感情を抱えて誰よりも苦悩した佐助だからこその台詞ですね。

かすがを叩くとは…思わなかったなぁ…てか手甲外さないと!痛いよ!
てことは弁丸の躾もこうしてたのかな…勿論手加減はするでしょうが、大泣きして弁丸が謝るとぎゅっと抱きしめてあげるんだろうなぁ。
反省したらちゃんと許すし、甘えさせてやる。…やっぱりおかん素敵。
てかかすがに渡したのは何でしょうね。毒消し?なんで?違うか。

荒れ狂う川から信玄を救いだした幸村。ああこっちはこっちで…。どこの主従も苦しい時期です。
光秀その歩き方は酔っ払いのおっさんか。
コレは本能寺へのフラグですね。

場面は甲斐に戻りまして、信玄の傍に従う幸と、忍の仕事をこんな時だからこそ的確に進める佐助。
戻ってきてて良かった…幸の心の支えなんだから。
盾無の鎧があるじゃないですか。アレ爆発でも無事だったんですね!
本来は幸村がこなすべき双竜との話し合いを佐助が代わりにこなしてるっていうのも真田主従らしい。
主の代わりを務める忍。普通考えたら凄いことだよな…。
武田の皆さんが部屋の外にいるのに、佐助は信玄についている幸村の傍にいるっていうのも、2人の信頼関係からすれば武田では当たり前のことなんでしょうね。
幸が折れてる時は無理に立たせない。心が芯を取り戻してからその背を支えるのが佐助。
伊達主従は格好良いなぁ、冒頭でも言いましたが。
政宗が撃たれたのは横っ腹だから背を守るお前の所為じゃねえよってか!横ならいいのか。(違)

幸が自分を責めるのを言葉を遮ってでも制する。ちゃんと近くに行ってあげる佐助。
幸の弱音をありのまま受け止めて、そこから間違いを正して、諭して、
しかしこの場面の幸は可愛いとしか言えないんですが…、アレか、佐助の前だからか。(双竜も後ろにいますが)無意識に甘えてしまうんでしょうか。


「どうしたらいいか分からぬ…心細い…怖いのだ」


震える腕を止めようと握るそれが辛い。…幸の心の痛み。
佐助がいるから弱音が吐けるわけで、これが双竜の前だったらただ俯いて本音を出せないと思うから、そういう意味でも佐助が幸の傍にいて本当に良かったと思う。
震える幸に気付いて目線を落とす。

座り込む幸の目の高さにしゃがんでくれるのが佐助なんだよなぁ…。
近くにいくだけじゃなくて、立ったまま上から無理に引き揚げるわけでもなくて。
目の高さを合わせるのは相手に威圧感を与えない為と、相手の気持ちを理解しようとする為。
そして自分は相手のことをちゃんと受け止めるという意味を伝える為。
大丈夫だよ、傍にいるから全部話していいよ、ってことです。それが自然に出来る人なんだよね。

昔からずっと一緒にいた。佐助はどんな時でも幸と同じ位置にいてくれる。
例えば幼少期も、佐助は必ずしゃがんで、ちいさな弁丸様と同じ目線で話してたと思う。
それが今に繋がってるから、今でも幸の心に触れる時は必ず近くに寄って同じ高さで話すよ、きっと。
何気ない動作の一つでも、佐助がわざわざしゃがんで話をきいてあげてたことが嬉しかったんだ…。

幸の気持ちも、言いたいことも言葉にしなくたって全部分かってる。
ああああ抱きしめてあげて!手を取ってあげて!後ろに双竜いるけど!構わないって!
部屋を出る政宗。
コラ、佐助。様子を確認する為とは言え、幸の傍を離れちゃダメじゃないか。少し離れた佐助をちら、と見る幸。心細いって言ってるじゃないか。
佐助がいなくて誰が幸の傍にいるんですかもう…。
それとも、佐助だからこそ幸が前を向けるように距離をあけるのかもしれないですが。

伊達軍解散!でも一人で行くのは無謀ってもんだぜ。
こじゅは、武田信玄を信じろと。光秀の奇襲でくたばるわけはない。
…そりゃそうだよね!溶岩の中から飛び出てくるお館様がプスリと刺されたくらいで。
そして政宗と立ち直った幸村で本能寺へ出撃。
…あれ?両保護者はついてかないの?お子さん2人だけで行ってしまいましたけど…流石に護衛は必要じゃないのか。
こじゅは伊達軍に後を追うな!と言ってたんで…じゃあ来ないのかな。
思ってたより真田主従でした。心のフォローは佐助で闘争心は政宗ってのは合ってましたね。
でも全体的に「幸村」という人間をまっすぐに見て拠り所になったのは佐助だよなぁ。
政宗が幸にしたことと言えば伊達兵のリーゼント切って幸に怒られたことじゃないか。
むしろこじゅの方が政宗が言えないことを的確に伝えてくれたような気がする。

じゃあ次回は本能寺で、最後が決着話とくれば、瀬戸内と北国と豊臣は?
…次クールいかないですかね。ほんとに。



刀を振るうのが厭だと言った
誰かを傷つけるのが恐ろしいのだと
ぐずる子の背を擦って宥める

大丈夫、と言い聞かせるように抱きしめた
だってあなたはあのひとの血を引いているんだから
あのひとがあなたの中で呼吸をしているんだから

小さな若君、いつかきっとあなたも分かる
かつて紅蓮の鬼と呼ばれたあのひとが 戦うことを望んだ理由を
誰かの為に自分の手を染めることを厭わない強さを


さすけ、と泣きながら呼ぶ声が あのひとの声に聴こえた
あのひとに あなたは一歩ずつ近づいていく


嗚呼 もしも待ってくれているのならば もう少しだけこの子を見守る時間を下さい
幼子を抱いて見上げた空は泣きたくなるほど赤く 今も消えないあのひとの色を目に焼き付けさせた


――――――――――――――――――――――――――――――

猿飛佐助、主に頼まれた最後の仕事。
死にネタかどうかは受け取られる方次第ですが…、私自身はそうではないと言い張る。
死にネタは読む方も書く方も悲しいですから。生きて幸せになることが一番です。
じゃあ幸はどうしたんだ、と言われると、それは各々どう受け取られたかによります。
もういないのかもしれないし、何処かの地で佐助とは離れて生きているのか。
それはきっとふたりにしか分からないんでしょう。

ぴんと伸ばした紙の上に筆が丁寧に滑る。
遠く離れた地に住まう兄への久方ぶりの便りとあっては自然と気が入り、自分や周りの者の近況や兄の様子を気遣う書をしたためていた。
流暢とは言えずとも丁寧に、時に本人の気性を表すが如く力強く書かれたそれは、いずれ忍により兄の手に届けられれば執務に追われる心を解きほぐしてくれる。
幸村自身に自分の書に対してそのような心づもりがなくとも、共に過ごした懐かしき頃を知る兄にとれば何よりの便りだった。
最後に名を書き記して筆を置けば、肩からふっと力が抜けた。
墨が乾いて畳めるようになれば手のあいた忍に届けてもらおうと辺りを何気なく見渡した。

遠くから家の者の足音が聞こえる以外は取り留めて平穏で、特に主の私室辺りは騒がしくするものもないので緩やかな時間が流れている。
自らの配下だといえ、実の所、真田忍の各々の任務予定までは幸村は把握していない。
それは忍を取り仕切る長である佐助に全て任せてあり、佐助の指示の元それぞれが任務を果たすべく各地に飛ぶ。
平たく言えば今この時も忍の誰が屋敷にいるのかも幸村は知らない。
だがそれは、真田幸村が猿飛佐助に全幅の信頼を置いている証拠に他ならない。
昔、当時城主となったばかりで慌ただしく執務に追われる幸村の負担を、少しでも軽くしてやりたいという佐助の気持ちに端を発する。
そして佐助自身も、幸村が真田の跡を継いだと同じくして忍隊の長に任命され、両者共に目まぐるしい日々を送っていた。
若くして長に任じられた佐助はまず幸村第一を考えて隊の編成を組み直し、「真田」と任務に支障が出ないように調整しつつ、状況に応じて部下を各地に向かわせる―――その一つ一つを事細かに幸村に報告する余裕もなかった上、幸村も家を纏めるのに精一杯であった―――

「佐助」、といつものように名を呼ぼうとしたが、当時から優秀すぎる忍は朝から留守にしていた。
朝餉の途中に忍装束で現れた佐助は「ちょいと留守にしますんでー」とあっさりと告げた。
任務かどうかは聞いていないが、長期任務であればこの顔を見るのは当分ないのかと思えば途端に名残惜しくなる。
表情に出ていたのだろう、分かりやすく元気をなくした幸村に手が伸ばされて、口元をぐいと擦られた。
「ご飯粒。…そんな寂しそうな顔しないで、旦那が寝てる間には戻ってくるから」
ね?と柔らかく笑いかけられれば現金なもので、そうか、ならば早くゆけ、と送り出せるのだから自分の単純さをつくづく感じる。
急に態度を翻した幸村に、あれ、と肩透かしを食らった佐助は少々面白くなさそうに目の前にしゃがみこんだ。
「なんだ、早く行ってこぬか」
「…早く帰るって言えばこうなんだからなぁ。今度からその日帰りでも長期だって言っちゃおうか」
「そのような嘘をついてみろ、当分閨に入れぬぞ」
「げっ冗談!はいはい、さっさと帰ってきますよ」
慌てて黒い煙と共にたちどころに姿を消した佐助を見ながら、佐助がおらぬなら今日は団子を多く食えるかもしれないとささやかな期待を抱いてみたりもした。

いつものように鍛錬に勤しんでいると、普段なら佐助がそろそろ一休みしたら、と茶の用意をしてくれる。
そういえば以前、佐助が不在の折りに忍隊の皆がそれぞれ甘味を持ってきてくれたことがあった。
珍しいこともあるものだと有り難く全部食したが、あの後戻った佐助がまず俺に雷を落とし、そして怒りの矛先は皆に向いたという。
あの時の佐助はほんに恐ろしかった。皆にはすまぬことをしたと今でも申し訳なく思う。

「お茶をお持ち致しました御主人様☆なーんつって」
「海野、なんだそれは」

その声に振り返れば、縁側に盆に乗せた茶を持った海野がいつのまにか立っていた。
いぶかしむ幸村を気に留めず、ちゃっちゃと盆から湯呑を降ろして茶を注ぐ。
「俺の思いつくことに意味なんてないっすよ。深く考えないで、茶でも飲んで下さい」
あの長にしてこの部下ありを地で行く忍、海野はやることなすこと規格外で、時には佐助をも振り回す。
佐助や才蔵よりも古株なこともあり、言いたいことは何でも口にする。この忍に遠慮というものが存在するのかも分からない。
あっけらかんとした物言いと、物事に対して常に楽しもうとする考え方は忍らしからぬ奴だと思うが、忍に縛られず好きに生きろと言っているのは自分であるので正させる気もない。
「海野…団子が少ないように見えるのだが」
「アハハ気付いた?すんません、佐助から今日の分はこれだけって渡されてるから、それ以上はダメです」
「普段は5本だぞ、どう見ても3本しかないではないか…、佐助め何のつもりだ」
「前回のが影響してんですかねぇ。まあそうカッカしなさんな。大人しく食べちゃって下さい」
明らかに減らされた団子を睨みながら今は上田にいない橙の忍を恨んだ。
だが、いないということは、上手くすれば気付かれることはないということ。
直感でそう思い立った幸村は後ろに控える海野を勢いよく振り返った。
「…海野!」
「ダーメですよ、ダメ!普段ならコッソリ団子買いに行ってあげてもいいんですけど、今日は佐助が怒るし。ダメですダメダメ」
「今はおらぬではないか。そう駄目駄目と言わずとも良かろう」
「そうっすけど、幸村様も怒った佐助の怖さは身に染みてますよね。俺、怒られんのヤだもん」
「う……」
「それとも幸村様は俺が怖い怖い佐助に怒られてでも団子を召し上がりたいと」
「そのようなことは、ないが…、…相、承知。我慢する…」
「どーもー」
佐助がおらぬ内にとたまの贅沢すらもお見通しだったとは。かと言って減らすことはないだろうに。
一体どういうつもりなのか帰ってきたら問い詰めねば、と思いながら団子を齧る。
しかし何とか海野を言いくるめて使いに出したとしても、それが露見した時の佐助がどれほど怒りを覚える事か。
…その有様が容易に想像できてぶるりと体が震えた。
それでも普段よりも少ないそれに気分は当然下落し、あっという間に食べ終えた皿を意味ありげに見つめる。
控える海野がその視線に気付かないわけもないが、元凶になっているそれをさっさと片付けてしまおうと空になった皿に手を伸ばした。
「……幸村様、おかわりなんてないっすよ」
「分かっている」
「じゃあ腕を放してくれませんかね」
「…海野」
怒っているわけではなく、機嫌が少々よろしくないだけなのだが、普段からそこまで幸村の機嫌の浮き沈みに面するわけでもない海野が、眉を潜めて何事かと身構えてしまうのは仕方ないと言える。
対して幸村は皿を片付ける海野の腕を掴んだまま、ゆっくりと目だけ動かして見上げた。
時と場合によれば佐助に有効なこの手段も、使い方を違えれば恐ろしい武器に変わる。
顔の上部に影を連れたまま、見上げる目には明らかに部下への思いやりなど欠片も混じっていない不機嫌な色が浮かび、心なしか眉間に皺を刻んだ我らが主。
ごめん佐助。俺 今、超怖い。
叶うならこの腕を解いて退散してしまいたい。嗚呼、なんで俺今日幸村様係なんだろう。
「…はい」
「これを」
そう言って幸村が懐から取り出したのは丁寧に畳まれた文だった。海野の手に半ば強引に押しつける。
「兄上に届けてくれ」
単に仕事を命じられただけならば別に身構える必要もなく人知れず安堵したが、知ってか知らずか幸村は更に追い討ちをかけた。
「ついでに京に立ち寄り、京菓子を買ってきてくれ。なに、ついでだ。帰りはゆるりと戻るが良い」
「…京?…ってわざわざその為に…?方向違うような気がするんですけど」
「ついでだと言っただろう。日が落ちる前に行ってこい」
「…佐助の苦労が分かるわー…」
がっくりと項垂れた海野はそれからすぐに溜息をつきながら腰を上げた。
「じゃあ行ってくるんで、俺の代わりに他の奴つけときます」
「分かった、気を付けていけ」
「御意」

そうして海野が去った後は一人部屋で読書に耽った。
今思えばあれは俺の我儘で八つ当たりで、拙いことをしたなという自覚はある。
だがそれも全ては佐助が俺の団子を減らすからいかんのだ、と開き直って何処かの空の下にいるであろう忍の所為にして考えるのをやめた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



見通し?いやぁ曖昧。長くなりそうなんで、次に繋げようと思います。
そんな大それた話でもないんで、2話完結くらいで~。
留守の佐助に不機嫌な幸村、八当たりされる海野六郎。
食い物の恨みは恐ろしいんです。十勇士好きですすみません。
第3者目線ってBASARAの登場人物よりも自由にできる分、十勇士が出張るのがウチの特徴っぽい。
海六はもっとふざけさせようと思ったんですが…諌めるのはなんだかんだで貧乏くじ引く筧の役目だったはずなのに。
んー今回だけ今回だけ。
一応設定書くと海六は、本文にも出てきてますが佐助より才蔵よりも古株。
でも忍は年功序列じゃないんで長にはならない。というか、めんどくさがりなのでなりたくない。
周りに誰かがいると任せて奔放に自由に振舞えるものの、幸と一対一だと弱い。あの性格だから世渡りは上手いけれど、主には勝てる気がしない。
そういう奴です、海野六郎。

続き…はー、、、そのうち。

アニバサ公式ストーリー覗いてきたら、…さ、佐助が!佐助がァァァ!いや、違う主従が!
あ、すみませんネタバレではないですよ(笑)
てかネタバレもなにも…まだ放送されとりませんのでご安心を。
絶望と悲痛な面持ちの幸村を支える佐助、の図ですよね!?アレ、そうですよね!?
「アンタはここで折れちゃいけない」とでも言ってそうです。
幸を支えて奮い立たせるのって佐助ですか!?ええええかすがのフォロー終えてすぐ旦那の元へ戻ったの!?旦那の一大事だからか!
ライバルの独眼竜じゃなくていいの?真田主従でいいの?もうどんだけサービスしてくれるんですか。
いやまだ決まってないけど、そうなら凄く期待したい。
幸村の織田への闘争心を蘇らせるのは政宗で、「甲斐」でも「武田」でもなく、真田幸村という人間の心を支えられるのは佐助しかいない。
ほんとにそういう展開ならどうしよう。どうしたらいいの!?SSでも書きましょうか!?楽しみだなーv

佐幸見てるとたまに幸佐に遭遇したりするんですが、大抵旦那が男前すぎてかっこよすぎる。
可愛い幸も格好良い幸も好きです。
でも私はそれ以上に格好良い佐助が好きなんで、やっぱり佐幸派です。

まさか…!

2009年5月31日 BASARA
アニバサって…1クールって決まってました?

よく考えたらさ、豊臣出てなくないか?はんべもひでよしも。
瀬戸内も気付けばあと3回でまとめるってムリじゃないか?
そう考えたらある可能性が…。次クールいくんじゃないの?まさか瀬戸内人気のわりにちょろっと出て終わりとか…ええええまさか。
ザビー様なんてあのカットで終わりだったしな。あ、ザビー様と比べるな?ソウデスヨネー。
時代の流れ的には豊臣が次の権力を握るわけですよね、豊臣が全然出てないことにお気づきでしょうか。
今は打倒信長ですが、それを倒すのが甲斐奥州連合だとすると、共に豊臣に抗うって展開もありますよね。
すべて終わった後に蒼紅決着ですよね。
……アレ?公式には12話までですが、ソレはあくまで対信長、というように捉えてもよいでしょうか。
だって慶次どっか行ったぜ!
慶次といえば豊臣とねねのエピソードなわけだから…一応主人公格としては持ってこなくちゃあかんのでは。
前田家もどうしたことやら。音沙汰なしですよね。
家康は退場してしまったので、次世代は豊臣編がくると信じたいですが。…どうなんでしょ?

下の続き。

2009年5月31日 BASARA
下の続き。
佐助っぽくしてみようと思って布を引っ張り出して巻きつけてみた。ぐるぐるっとな。
さすがに迷彩の布はなかった…。
あ、鉢金はジョキジョキ切って作りましたよ!そういう時だけ情熱が湧くという。
馬鹿なことに全力を注いでる時間が大好きですw

「いざ、参るぞ佐助ぇ!」
「はいよ!しっかり掴まっときな旦那ぁ!飛ばすぜ!」


今から2人で城下目指してまっしぐら。目当てはお気に入りの茶屋の新作の団子の買い付けです。
何してんだ真田主従…。
ほんと佐助にしか見えなくなった結果の産物です。アルパカ佐助とでも呼びましょーかね。。
とりあえず左の画像にしてみました。じゃあ題は「だんなとおれさま。」で。

体力回復。

2009年5月31日 BASARA
体力回復。
???「待った!」 
政「何だテメェは…!」
???「そこまでにしといてくれないか独眼竜の旦那」
幸「佐助!」



アニメ1話より(大間違い)
題をつけるなら「だんなと独眼竜とおれさま。」一か所間違いがあります。
コレは今日捕獲したアルパカの旦那。ふわふわもこもこなんですが、頭の辺、佐助っぽくないですか(笑)ちょうかわいいです。
迷彩切って被せてやろうかな…鉢金つきで。


昨日言ってたサクラさん(違)をやってきて、ひたすら眠ぃぃ!と思いながらただ友達とボケーッと座ってるだけ。ほんと人数合わせなのな。
報酬は今度なんか奢ってもらいますv

んで終わってからはどこ行くかなーと車で適当に走る。
この前カラオケ行って5時間はいたしなー今日行ったら寝そうだ。
ってことで癒しを求めて温泉へれつご☆
そのイベント会場から1時間半くらい走ったとこに温泉地があるんでそこ行きました。
露天風呂がまた日本庭園で景色良くてほんと気持ちかったです。。
温泉大好きですvvv


やっと休みー!

2009年5月29日 日常
今週はネジをどこかに落としてまして、毎日一つ先の曜日だと思ってました。
昨日だと木曜なんだけど今日金曜じゃないの?とか。ある意味幸せ。。

明日は友達の彼氏さんがイベントで人数集めなあかんとのことで、ちっと協力してきます。
最初聞いた時、サクラかよ!と思ったけどいやそういうんじゃないと(笑)
貴重な休みに引っ張り出されるんで、じゃあなにか報酬をくれと友達にねだってみたら、じゃあ車でも買ってあげなよーと。爆笑!
まじっすか~いやぁどうしよー。職場にそれ乗っていこうかなー。
「友達の彼氏に買ってもらいました!」とか言ったら、いかがわしいことこの上ないじゃないか!(笑)
あーそれは勿論冗談です。

ばさら9話!

2009年5月28日 BASARA
ばさら9話!
木曜日はこれがあるから楽しみです。先週の真田主従の結婚式(違)は今でもね、夢ではないかと…(進化しとる)ほんと幸せをありがとうございます。
ということで、今週も感想いきますぜ!さくさくっといきましょうや!ねっ旦那!

・初っ端から…お館様が死ぬとか…サブタイトルやめてくれよ…。
・島津のじっちゃぁああん!!ヒドイぜ信長様!容赦ねぇ…!斬って撃つとは…まさに残虐非道。
・そして次はザビー様。倒れてる信者に光秀のやられポーズみたいなのがいます。
・先週までと打って変って織田の残虐性が表現されてますね。先週は信義と主従間の信頼が前面に押し出されてたのになぁ…。この変わりようと言ったらもう。
・あ、さっき「歴史のミステリー、真田幸村」やってましたよね!見ましたよ!てか幸村の説明のところの絵がBASARAが使われてた(笑)
あああああやめて!そっとしといて!見ていて非常に…居た堪れないというか…うん。
無双効果は丸無視ですか?無双の影響もあると思うんですが。
・そして伊達主従。言葉はいらねぇ、と全部わかってる関係がいいですね。
・幸にはお館様より槍のプレゼント。ひゃっほう!でもなんか…サブタイがあれだから…最後の贈り物っぽくて…。
・幸…本当の宝が何なのかを先週理解しましたもんね、回を追うごとに成長していきますねこの子は。
佐助の心境が分かるかも。その佐助が育てた幸村だから、立派になっていくのは喜ばしいことです。
・頭ナデナデ。おっお館様ァァァ!!!殴られるかと一瞬怯んだ幸が可愛かった…。
・そしていつもの叫び愛。障子に現れる忍の影。ほら来た、保護者来ましたよ。
・伊達主従と武田子弟+真田主従で話し合い。佐助はほんとよく働くなぁ。
・徳川の訃報に心痛める幸…プルプルしてます。おかん!支えてあげてね。
・その時のこの図(写真)が好きです。どっかり構えるお館様と俯く幸に落ち着いて幸の隣にいる佐助。
・イサギ?上杉主従のとこに佐助の配下と名乗る武田の家紋を携えたくのいちが登場。
うっそつけ!佐助の配下なら六文銭見せるだろ!絶対怪しい…やめときなって!
・ほら見ろ!やっぱな!!佐助の部下にそんなむちむちはおらん!いたら幸がいちいち破廉恥破廉恥大騒ぎです。
・じゃあ佐助の名は織田にも十分知られてると。ワオ!忍なのに超有名☆
・謙信を庇ったかすがを更に庇い、謙信、倒れる…。え、うそ、ここで謙信も退場!?
・雨の中鍛錬に励む幸。ちょっとちょっとおかんに風邪引くでしょうがって怒られるって!
・でも荒い息使いはちょっとイイかもしんない。
・あ、やっぱり来た。でも越後に出向くという報告のみですか…。シュンとしちまうぜ。
胸騒ぎかー…忍同士通じるところがあるんでしょうね。
かすがのフォローは佐助みたいです。でも最終的に織田に対する時、そして伊達と決着をつける時には必ず佐助が幸の隣にいると確信できるので、かすがの気が落ちてる時のフォローに佐助なのは目をつむります。

「そうか、気をつけてゆくのだぞ」
「旦那こそ程々にしないと」

普通にごく当たり前に互いの身を案じるのが真田主従なんだよなぁ。

先週の結婚式(違)に始まり、今週の顔合わせに続けば、今回のは、いってきます・いってらっしゃいの挨拶でしょうか…。
ごめん、新婚に見える。私の目がどうも変なフィルタかかってるようで。

・あああああ!足拭かずに上がったでしょ!後でこれ拭くの佐助だよ。絶対佐助だよね。
・光秀襲来ィィ!ずりぃよ!こっち片手塞がってるっつーの!
・そこに幸と先週捕まった伊達の皆さん。ちょっ…この展開は…まさか…!幸の目の前でお館様が……!!?
いやいやいやほんと今は待って…佐助がいないんだよ!幸を支えるべき佐助がいないんだって!
・あらら伊達主従もきちゃいました。
・堤防決壊…!幸はいつのまにか高いとこにいますね。こういう時はとりあえず高いとこに登んなさいと教え込まれてるんでしょうか。
決壊したら甲斐の国が水浸しってことですよね…復興大変じゃないか!何てことするんだ光秀。
討たれたお館様…これは…サブタイ通り…?

話が進みすぎて整理しきれん…越後でも甲斐でも君主が討たれるとは…。
次回は、幸村再起不能!?ですか…うわぁもう…幸…!
佐助戻ってきてましたが、今こそ幸の傍にいてあげて…ほんと。
幸にはちゃんと立ち直って前を向いていける力がありますが、それを呼び起こすきっかけは周りの人なんだよね。
背中を押してくれる、支えてくれる、前を向けなくなった時に一緒にしゃがんで、立ち上がるのを待っててくれる存在がある。
お館様が退場された今、その役目は佐助であり伊達であり、そして武田。
佐助はどうするんだろう…お館様のことが知らされた時にかすがのフォローを終えて幸の元にすぐ戻ってきてくれるんだろうか。
そんな感じの9話でした。

「のどかでございますなぁ…」
「アンタと呑気に茶ァ啜る日が来ようとはな」
「某は団子さえあれば満足でござる」
「アンタはそうだろうよ…能天気はいいが気ィ緩めてふぬけんなよ」
「そのような体たらくにはなりませぬ!」
「分ぁった分ぁった、もっとcoolになれ真田」
「…む。…召し上がらぬのですか。この団子は甘さを抑えてあります故、食べやすいかと存じまする」
「旨いのは認めるが数は食えねぇ」
「ならば某が頂いてもよろしゅうござるか?」
「食え食え。っとに幸せそうに食うよなアンタは…そんなに甘味が好きか」
「大好物でござる!ですが、買ってきたものも無論旨いのですが、やはり佐助の作ったものが某は一番好きでござる」
「あの世話焼きの猿の忍か…忍がそこまですんのかよ武田は」
「佐助は炊事洗濯掃除何でもこなし、団子を作れば天下一品、忍働きは優秀であやつこそまさに忍の中の忍。
某には勿体ないくらいに出来た部下でござる。あれほどの者は天下広しと言えどもそうはおりませぬ」
「HA?聞き捨てならねえな、ウチの小十郎もそんくらい朝飯前だ。
朝は鍋底を叩いて大音量で俺を叩き起こし、朝飯は自家栽培のオンパレードだ。
あいつの料理の腕前は俺に引けを取らねぇしな。剣の相手をさせれば容赦なく急所狙ってきやがるし遠慮がねえ。
武将としても部下としてもあいつ以上の野郎はいねえよ」
「某の佐助が片倉殿に劣るとおっしゃられるか。いくら政宗殿と言えどもそれは譲れませぬ」
「残念だが小十郎に敵う部下なんざそういねえよ」
「いいえこの幸村の傍におりまする!佐助は飄々としていて真面目な印象は感じられぬやもしれませぬが、あれは裏を返せば任務に全力を傾けるからこそ!佐助は二心なく某に仕えてくれており、見目もあの通り爽やかで、大抵の望みは叶えてくれます」
「小十郎も俺がkidsの頃から仕えてる。剣の指南役も武将としての作法も一通りはあいつから教わったようなもんだ。たまに口うるさいがそれを除けば他の奴らの手本のような奴だ。見目を言うんならあの成熟した渋さはお前のとこの猿にはねえだろ」
「渋さなど佐助にはいらぬのです。佐助はほんに良い男で、あの顔で至近距離で見つめられる…と…某はもう…ああ、もう…!
心臓は早鐘を打ち…胸が苦しくなってたまらぬことも」
「んなことまで聞いてねぇよ!
いいか?どこの世に風呂から出れば褌持って待機している武将がいるってんだ。んな奴ァ小十郎以外に聞いたことねえ!」
「なんの!佐助も風呂上りには髪を丁寧に拭いてくれ、某が寝付くまで傍にいてくれるでござる!年もそうは離れておらぬし、兄のような存在で…何度未熟な某を支えてくれたことか」
「…とか言いながらアンタこの前、”佐助は口うるさくてかなわぬ”とか言って口尖らせてたじゃねえか」
「それをおっしゃるなら政宗殿も”膳に野菜ばかり並ぶとやってられねぇ”と愚痴を零されてたではありませぬか」
「…OKOK、埒があかねぇな。ここらで一丁決着つけとくか、どちらの部下が天下一か」
「望むところでござる!」



「「佐助(小十郎)こそが部下の中の部下!!!」」



「…旦那」
「…政宗様」

「さっ佐助!?いつのまに」
「小十郎…!」
「店先で何をぎゃあぎゃあと…恥ずかしいったらありゃしない」
「道行く者が皆振り返るほどの騒ぎを起こされるとは、少々自覚が足りぬようですな」
「い、いやこれはだなっ」
「お前らの名誉の為の」

「「問答無用」」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


私だけが楽しかった気がする。
すごく真面目にくだらない話を書きたかったんだ…。
部下を大事に思う主2人が部下の為にもめるという…ばっちり聞いてた部下2人はなんか恥ずかしいし嬉しいんだけどやっぱり騒ぎを起こしたからには止めなきゃいけない。
この後主2人は部下に引きずられて帰りながら説教を食らったと思います。顔うっすら赤くしながらね。
うちで真田主従、十勇士以外が出たの初めてですね。伊達主従登場。
筆頭はマジメなつもりがいつのまにか幸につられて言ってることおかしくなってます。
うちでは「真田」呼び推奨。
その内他の武将の皆さんも出せたら…いいなv
あー…会話文だけってほんと楽…。場面は想像してください、ね!

こやすぅぅ!

2009年5月27日 BASARA
ほんとこの声好きだ…。
子安も佐助も大好きですv
佐助=おかんは公式だけではなく子安本人も認めてることに驚きました(笑)
そして幸村はおかん佐助の馬鹿息子だそうで。
ああもう世話の焼ける!って感じですね。
お館様がおとんで佐助がおかんで幸村が息子の武田家!
佐助なぁ、スピンオフほんと出ないかな〜。
あと割烹着な。
今日は2009年の5月27日です。

何かの日です。

何の日か?それはこの数字の羅列が関係してます。

「2009・5・27」

   ↓
  5  27  の間に。2009の9を持ってきます。

   ↓
 5 9 2 7

   ↓ 
  5927!


そう!ごくつなの日です!(笑)結構強引に。とか言って、自分もさっき気付きました。
日付見てたらなんかこの数字達は…見覚えっていうか…印象に…
!!!ごくつな!ごくつなじゃないか!!と。一人AHA!体験でした。
ごくつなが何の意味かは知らない方はスルーでお願いします。。
忍道、全滅とか泥棒とか依頼こなしてたら、貞女お姉さまに侍大将増やされました。
あっちゃーやられた(笑)まだ大丈夫。
で、庭改築しまして。
前までは両サイドに坂+砲弾で撃退して、家の前にドドンッと崖作って落とし穴やら炎やら気絶やらの罠オンパレードにしてました。
でも最近はそっち来なくなって活用されてないので改築。
前まではこの崖に通じる道作ってたんですが、それだと左右行き来できなくて、我が家のセキュリティの武士の方々の戦力が分散してしまうので道やめたら無駄な落とし穴だけが残ってたという。
じゃあとりあえず自分は家の前にでかいやぐら立ててそこから様子を見るとして(働けよ)坂の内側は堀になってるんで、堀に通じる草地は落とし穴と気絶と混乱と…罠三昧に。
で、どんなもんかと現地に赴いたら何故かセキュリティがみんな罠にかかるかかる!なんで!?(笑)
一人が罠を作動させてしまうと連鎖で他の方も集まって、そして罠にかかってふらついて落とし穴に落ちてゆく…。セキュリティホイホイだ。
ちょっとの時間で自分一人ポツーン状態に。なんという穴だらけのシステムだ。
でもこの罠は結構使えるということが判明したので、とりあえず落ちないように登れない高さの崖を前に設置。
蛮族や忍なら問題ない高さなのでこれでセキュリティが落ちることはない、はず!

補足。気絶で倒れたままのセキュリティを担ごうとしたらトドメをさしてしまいました…。担げないんだ…。


思うところ

2009年5月26日 BASARA
さーて、今週も月曜の日課じゃんぴ様(ジャンプ)も読み終わったんで、あとは木曜辺りにアニバサを心待ちにするだけですね。まだ火曜だけど。

忍道の経過ですが、一条さんとこに偵察任務があったんで突撃☆お宅訪問してきました。
偵察ってイマイチ何すればいいか分からなくないですか。
一条さんちは最初以来来たことないんで、何があったか把握しつつウロウロ。
蔵から城へ鉤縄で飛び移るのが好きです。これぞ忍!ってね。
そんな感じで人んちウロウロしてたら天守閣まで到着しました。すると壁越しに会話が…聞こえるじゃないか。
殺気もトゲトゲが一人とお付きが数名・・・、ってことはまさか。まさかなー。ハハハ。
障子をちらっと開けてみると部屋の中を一条さんがいるじゃないか。
え?まじっすか?
わしの椅子、勝手に座ったのは誰であろうか、とか結構機嫌よく喋ってました。
あーらら。任務は偵察だけど…、侍大将も削ったし…難易度高くないし…。
……いっちゃっていいかな。いけそうだなぁ。

てことでいざ突撃ー!!!(もはや忍ではなく武士)

障子かっ斬っていざ御命頂戴!…ってあれ?予想以上にてごわくないですか。
応援もぞくぞく現れてきたんでさっさと退散ー!
逃げるのだけはうまくなりました!未だに調合なぞ活用できてませんけど。
城は屋根が多いんで、逃げるのは忍有利な場所ですね。
一回振り切って天守に再突入。もぬけの殻とはこのことですね。誰もいないじゃないか…。
しょうがないなーと上から順に降りていって護衛を沈めていくと階段にゾロゾロと武士の方々が倒れる有様。
のこのこ戻ってきた一条さんがそりゃ驚いておりましたよ。そりゃそうだ。
影からいざ暗殺!(バレてるんで暗殺ではない)…と、まぁうまくはいかず。
数回斬り合って御命頂きました。ごめんね、一番飛鳥に縁が深いだろうに。
そんで他の一条兵に見つかる前に退散!偵察なのに暗殺しちゃったんで評価はアレですが、情勢は急激に変化しました。

残るは貞女お姉さまですね。結構手ごわいんですが、侍大将2人ほど削ったんでそろそろいけそうかなーと…思ってたら来ましたよ「偵察」。
偵察が暗殺に聞こえるんですが。


真田主従も新しいの書きたいなーとは思いつつなかなか進みませぬ。
この2人にはありったけの幸せを与えてあげたいというのが根底にあります。
主従であるとか同性であるとか、身分の違いがあったり武士と忍の違いもありますけど、最終的には互いに導き合い、幸せの形に進んでもらいたい。
足りないものを補い合って、時には叱り時には意見をぶつけ合い、けどやっぱりなんだかんだ言っても一緒にいる。
何年経とうが何があろうがそれだけは変わらない。
いずれ天下が統一されれば「真田」の名が2人の壁になりますが、これもちゃんとした道を用意しています。
いつか話にしたいなぁ。。
2人が笑って暮らせる世で、ずっと一緒にいてもらいたいから。

ばさら8話!

2009年5月23日 BASARA
ばさら8話!
さて今日も感想いきますぜ!毎回のことながら、リアルで見て止めつつ打ってます。
今週も真田主従にやられました。世界は2人の為にあるんじゃない?もうそれでいいです…幸せすぎたから。

・毎度ながらOPの足軽部隊かっこいいなー。一緒に踊りたい。
・武田のご飯は美味かったと囚われ伊達兵が言っておりますが、そりゃそうだ。料理自慢の忍がおりますんで。幸のおやつは手作りです。
・そして幸と佐助到着。馬使いの荒いこって。武田だもの。てか戦国のお馬さんはどこもスゴイぜ!伊達しかりお館様しかり。
・佐助は常に幸の一歩先に陣取りますねぇ。織田軍と遭遇時も今も、幸に危険が及ぶ可能性がある時は後ろや横でなく前に位置づく佐助に主愛を見ました。
・こじゅかっけぇ!「伊達には雑兵なんか一人もいねえんだよ!!」こじゅ主人公っぽいぞ。
・「まったまったまったぁあ!」
・来ましたよ幸ィィ!あれ?佐助…そっか忍んでるのか。敵の前に味方がぞろぞろ現れたら意味ないしね。
・物陰に隠れて伊達兵救出に。にかっと指立ててイイ笑顔。そこで良い笑顔見せてる場合じゃないですよ!かっこいいけどな!
・でもバレてます。笑顔は優秀なのに気配消すのは忘れてる忍。ちょっと抜けてます。
・そしてやっぱり卑怯な松永様。パチンと爆破!ちょっとォそこ佐助が!!
・「佐助ぇえ!!」打ち合わせ済みとはいえ、佐助の腕を知っていても心配せずにはいられない。佐助大好きだなぁ。。

ああああああああ!!!!!!

ちょっ先週!先週佐助のお姫様だっこがズルイと叫んだんですけど!!
爆弾兵に吹っ飛ばされた幸を上空で受け止める佐助!姫だ!お姫様だっこ真田主従が見られるなんて…!
いやこれ夢。夢だ絶対。
佐助…お前ってやつは…どこまで空気を読みまくるヤツなんだ!なんかここだけ主人公とヒロインの図。
どんだけ幸が大事なんですか!もう…悔いなし…!
これで作画がもちょっと良ければ最高でした。
幸が姫抱っこに疑問すら思わないほど主従間では普通なんでしょうか。
抱き上げた時の幸のあの可愛らしさはなんなんだ。佐助はいちいち格好良いです。笑いかけるなー!惚れてまうやろー!いや惚れ直すの間違いですね。
顔赤くなっててもおかしくないもん。相手が佐助なら何でも許す幸が好き。

着地した後も2人の世界を醸し出す主従。周り見て周りー!
顔緩んでませんか。デレデレしてないか佐助。
幸の前だといつもの佐助だけどすぐさま臨戦態勢に入り、こじゅの助けに入ります。
毒や薬関係だと忍はプロですからすぐさま毒の効果を打ち消し、援護に入る幸。
炎出してたら引火しませんかね…。でも適材適所、自分の役目をわかっております。
最後はこじゅで締め。
てか佐助は伊達の皆さん助けたのかと思ってた。自分の身を守るだけで精一杯でしたか…そりゃまあなぁ…時間なかったもん。
伊達は助けられなくても爆弾で飛ばされる幸は助ける佐助は、ああ見えて優先順位が明確ですよね。
でも捕まってたのが幸だったなら何があろうと助けてたよね。
どこまでもタフな伊達の皆様でした。

こじゅはひたすらかっこよかったが、やっぱり真田主従のお姫様だっこに全部持ってかれました。
7話が真田主従最高の出来だと思ってたんですが、それを飛び越えるインパクトでした。
例えるなら7話は主従で、8話は佐幸ですね。
多分なぁ先週幸が拗ねたんだと思うよ。
佐助が伊達軍の人を姫抱っこで連れて帰るから。



「さて準備準備っと。…旦那?なに臍曲げてんの」
「曲げてなどおらぬ」
「じゃあ拗ねてる?俺様、旦那の機嫌損ねるようなことした?」
「………」
「ね、俺に不満があるならちゃんと言って」
「………先に、お前が、伊達軍の者を」
「?連れてきたけど旦那が拗ねるのと関係が…、……あれ、もしかして抱え方がマズかった?」
「そうだ!あのように…俺以外の者を抱えるお前など見たくない!お前があの者を助けてきたことは無論褒めるべき行いなのだが、しかし、」
「あらら、それで機嫌悪かったんだ。ごめんね、背負うより手っ取り早くてさ。分かってるけど、気に入らなかったんだ?」
「あの抱え方は俺の特権だったのに…俺ですら頻繁にはして貰えぬのに…ずるいでござるぅぅぅ!」
「うわっ旦那声でかいって!ごめんごめん俺が悪かったから!帰ったらいくらでもしてあげるから!」




って会話があったに違いない。

え!?次回もうお館様退場しちゃうんですか!は、早すぎる…。幸が…幸の心の準備が…。
立ち直らせるのは誰になるんだろうか。
伊達か佐助か…流れでいくと謙信のこともあるからかすがには佐助かな。てことは幸は好敵手政宗?
んー、ありそうだな…。今週も主従、御馳走様でした!
ちょっ…早速!既に!「アニバサ、佐幸、お姫様抱っこ」で多数アクセスが!ええええ早っ!みんな佐幸大好きですね!
ご期待に応えられてる感想ならいいですけど。

真田主従はきっと世界を救います。
姫だっこも撮ったんですけど、ぼやけてイマイチだったので絆の強さと仲の良さを見せつけられたお2人のカットのみで。
ちなみにこれも姫抱っこ中ですよ。幸抱えて空飛んでる佐助です。そのまま結婚してしまえ。
代わりなど何処にもいない
この世で唯一の愛しい存在
もし俺から奪うというのならば、例え閻魔だろうと容赦はせぬ





”たったひとりの”






真田幸村と猿飛佐助は、任務や執務など何もない日であれば、一日のほとんどの時間を共に過ごす。
幸村は特に用事がなくとも佐助の姿がなければ気に掛け、近くの者に行方を尋ねる。
対して佐助はそのような時には茶と菓子を持ってへらっと笑いながら現れ、そのまま茶を飲みながら話をして過ごす。
穏やかに流れるその時を慈しみ、出来るだけ時間と世の流れが許す限り持ちたいと思っている。
どちらともなく手が空けば傍に居たいと望むのだから、気付けば大半の時を共にあることが当たり前になっている。

読みかけの書物を棚に押し込み、畳に背を乗せてあちらこちらへ寝返りを打つ。
要するに暇なのだ。
鍛錬も済み急ぎの仕事もなく昼餉も終えれば特に用事もない。
私室で大の字に転がっていると、廊下の向こう側を佐助が歩いていたのが見えた。
普段の忍装束ではなかったので忙しいというわけでもないだろう。そう考えた幸村は佐助の後をついていくことにした。
追いかけたものの姿は見えず、廊下から佐助の部屋を伺えば、部屋の中央にすり鉢など何やら道具がずらりと並んでいる。
興味はあるが勝手に触れば雷が落ちるので、見るだけにしておかねばと近くに座る。
それから程なくして部屋の持ち主が戻ってきた。
幸村が部屋に上がり込んでいても特に異は唱えず、あっさりと、来てたのと見やる。
目に触れるような所には危険なものは決して置かず、いつ奔放な主が入っても構わないように配慮はしてある。
だが忍の部屋であるだけに本来はあまりずかずかと上がり込む場所ではないとは思うが、だめだと言った所で臍を曲げられるだけだ。ならばせめて物には触れるなと幸村には言い聞かせていた。

「暇なの?」
大人しく座っていた幸村の傍に座り、山から摘んできた薬草を広げる。
「暇だ」
一人で部屋にいてもつまらぬ、と呟くのを聞きながら一つ一つを用途別に振り分けていく。
「それはそれは。でも俺様はやることあるから構ってあげられないよ」
「此処にいる」
「話し相手くらいは致しますよ」
苦笑しながら佐助は薬草の余分な部分を取り除き、必要な大きさにちぎるとすり鉢に次々放り込んでいく。
摘まれて間もない青い葉がすりこぎに押し潰されると、草独特の青臭い匂いが立ち込める。
近づくと嫌でも匂うそれに、幸村は、う…と顔をしかめる。
「匂うなら離れてたら?」
確かにそれはその通り。薬草には大して興味も沸かず、怪我の時に口に放り込まれるのを除けば普段はあまり縁がない。
効能や名前を聞いた所で話の種にはなっても、覚える気にはちっともなれない。
佐助が飲めと渡してきたものを渋々水で流し込んでいるだけなので、幸村に薬草の知識がなくとも佐助がいれば事足りる。
離れろと言われても離れていたくないから此処に来たのに、これ以上距離をあけたくない。
しかしこの匂いだけはどうも苦手だ。
その結果、隣に座っているのをやめて、佐助の背に自分の背を預けた。
「なーにそれ。それで逃げたつもり?」
「少しはましでござる」
「残ー念、これからまだ匂い強くなるかもよ」
「…その匂いは何とかならぬのか。味もひどいぞ」
「味より効き目に意味があるの」
薬草をすり潰す佐助の微かな振動が背中越しに伝わってくる。肩に頭を乗せていても振動で次第にずり落ちそうになる。
腰の力を抜けばずるずると畳に滑り落ちてしまうだろう。
「試しに餡や蜜を入れてはどうだ。苦いより甘い方がいい」
「俺が作ってるのは菓子じゃなくて薬なんですけどねぇ。余計不味くなるだけだからやめときなって」
潰しては加減を見て指に乗せて舐めて確かめているのを腕の間から見ていると、不意に目の前に薬草が乗った佐助の指が差し出された。
匂いと共に以前飲んだ時の苦味の記憶が引きずり出されて、ばっと体を仰け反らせた。
確かめてみるかという意だったらしいが、とんでもない。
さっと顔を反対に背けると、佐助は笑いながらその薬草の指を自分の口に運ぶ。冗談でも薬草の世話になる必要がない時にまであの味を味わいたくない。
ごめんねーとぬけぬけと返してくるも、それはいつ終わるのか。
佐助の手元にある薬草はあらかた仕分けされて形を留めていないものがほとんどだが、ごりごりという音と伝わる揺れはいつになっても終わる兆しがない。
佐助といる空間は好きだが、ちっとも自分を見てくれないことに小さく不満が顔を出す。
その不満を込めて頭を乗せた背に体重をかけてみたが、こーら、とあやすだけでこっちを向きもしない。

「佐助」
「なーに?」
「まだか」
「もうちょっとー」
「それは急ぐことなのか?」
「急がないけど一度始めたことを放り投げるのは良くないでしょ。もう少しだから待ってなって」

何度聞いても、まだ、もう少し、待ってなさい、という返事しか返ってこない。
ずり落ちかけた体を起こし、片頬をぴったりとくっつけて袖を握ってみた。
耳が背に当たると佐助の心臓の音が静かに聞こえる。
生きている音だ。規則正しく聞こえる鼓動が命の音。誰にも渡さぬ、俺の、さすけ。
ごろんと寝転び、腕で佐助の腰に抱きつくと、旦那、と困ったような声がする。
待てとか離れろなんて言葉はもう聞かぬ。
待てども待てども構ってもらえず、顔すらこちらを向かない佐助の言うことなど聞かないとばかりに腰に顔を埋める。

「佐助が俺をほったらかしにするから退屈で死にそうだ」
「退屈で死んだ人間なんて聞いたことないよ」
「俺が最初の人間になったらどうする」
「そりゃ困るねぇ。旦那がいなくなったら俺の存在意義消えちゃう」

ごりごりと鳴っていた音がぴたりと止まると、薬らしきものは匙で丁寧に器の中に収められる。
抱きつく腰にぎゅうと力を込めると、ぐぇという声がしたがこのくらいは平気だろうと多少加減して力を緩めた。
がたがたと音がするものの顔を伏せているので佐助が何をしているのかは分からない。
するときつく巻いた腕に佐助の指が重ねられて、するりと拘束を解かれた。そう易々と解かれるとは思っていなかったので驚いて顔を上げると、目の前に佐助の顔があった。
「はい、ちょっと放してね。片付けてきますから」
掴まれたままの腕はそっと離されて、佐助は道具を持ってさっさと部屋を出て行ってしまった。
また一人にされたことよりも、佐助の用事が終わったことの嬉しさが幸村の機嫌を押し上げた。
主が一人でごろごろ転がる姿は端から見れば怪しいが、当の幸村が露とも気にしていない上に真田の屋敷でこの程度で騒ぐ人間はいない。
障子が開け放たれて風や陽が差し込んでいた部屋に、ふっと灯りを落としたように影が差した。
首だけ上げてそちらを向けば戻った佐助が障子をぴたりと閉ざしていた。
「終わったか?」
「おかげさまで」
音もなく幸村の傍に腰を落ち着けると、腕で起き上がった幸村は今度は正面から佐助にしがみつく。
今度は力を込めず、触れ合いだけを求めてしがみつくと、すぐに佐助の腕がいつものように背に回って抱きしめ返してくれる。
背や腰に抱きつくのも好きだが、やはりこうして真っ直ぐ正面から抱きつく方が好きだ。
一方的なもので佐助にしがみついても抱き返してくれる腕がなければつまらないし、物足りない。
薬草の匂いではなく慣れた佐助の匂いだと息を吸い込めば安堵と共に体の力が抜けそうになる。

「さすけ」
「なぁに」

予想外に自分の声が甘ったるかったのがやけに気恥ずかしく思えたが、応えてくれる佐助の声もいつも以上に優しく溶けるように笑ってくれたのでそれでもいいかと思える。
緩やかに背を撫でていた佐助の手が幸村の頬を滑り、額に瞼に頬に口付けを落としていく。
一つ一つの丁寧なそれは佐助が幸村を大事にしていることの証に他ならない。
幸村がくすぐったそうに身を捩ると揺れる尻尾髪を前に持ってくると露出した首筋に舌を這わせる。
「っさす」
分かりやすくびくりと震えた幸村の体をしっかりと抱えて膝に乗せた。
「だーんな」

戦もなく任務もなく幸村の世話のみに心を傾けられる穏やかな日常は、佐助にとっても貴重なものだ。
いざ戦が近くなれば佐助を始めとする忍は各地に散り、偵察や諜報など戦に欠かせない情報をかき集める。
戦の規模が大きくなればなるほど開戦直前まで戻れぬこともある。
佐助は戦忍であるが故に幸村に付き従い共に戦い、守ることを第一の役目としている。
任務が長引き、合戦に参戦出来ないことがあってはならない。それは幸村が言い渡したことではなく、佐助自身が固く決めていることである。
それ故に、佐助は何があろうと出陣前、遅くても戦の最中には必ず戻ってくる。
戦が終われば事後処理に追われ慌ただしい日々が続く。それも一段落すればようやく顔を合わせることができる。
張り詰めた緊張を解くことができるのはこのひとの存在だけなのだと改めて思い知らされる。
そして、どれだけこのひとが大事なのかを。
今もまた失わずに済んだことを確かめるように抱きしめたことも少なくはなかった。



こんな穏やかな日が続けばいいのにね。
名を呼んで、傍に居ろと望んでくれる。
俺の唯一の、愛しい愛しいひとを奪おうとするなら、誰であろうと赦さない。



「佐助ぇ」
首にぎゅうと抱きついてくる幸村の背をぽんぽんと叩く。
幸せそうな幸村を見る佐助の顔は大事な者への優しさと満ち足りた思いで緩む。
溢れ出る愛しさを伝えたくて、でも言葉だけじゃ足りなくて、触れた先から全部伝わればいいのにともどかしくなる。
今沸き起こる最大限の気持ちを込めて幸村を抱きしめる。
「旦那、好き」
佐助が耳元で呟いた言葉に幸村は面白いほどに体を強張らせた。見れば耳の辺りまで赤くなっている。
それに気を良くした佐助はますます隙間もないほどに幸村の体を引き寄せて、ここぞとばかりに気持ちを伝える言葉を耳に吹き込んだ。
「好き、好き、大好き。ほんと愛してるぜ旦那!」
「さ、さすけ!分かった、も、もうよい!」
いささか調子に乗りすぎた気もしないでもないが、事実なのだからしょうがない。
当の本人は顔を真っ赤にして怒り出すかと思えば、どうやら照れているのか恥ずかしいのか自分でも分からなくなってしまっているようだ。
佐助の首にしがみついたまま顔を上げようとしない幸村の顔を見たくなって、ねぇ旦那、と呼びかけた。
「なんだ」
「俺のこと、好き?」
「そ、そのようなこと聞かずとも分かっておるだろう」
「えー俺はちゃんと言ったのに、旦那は聞かせてくれないの?」
拗ねたような声色で言ってみれば案外時間を置かずに幸村は顔を上げてくれた。
「…好、きだぞ、佐助」
恥ずかしそうにすぐに目をそらしてしまったが、これ以上の言葉は十分だった。
ありがと、と顔を上げてくれたのを良いことに丸く縁取られた唇にそっと自分のそれを重ねた。


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前の前くらいに甘々な2人がおらんと言ったのでいちゃついてもらいました。
珍しく主従じゃなく佐幸でいけたかなー。
うちの2人は気を抜くと一定の距離に戻ってしまう傾向があるので、幸にべったりとしがみついてもらいました。これなら佐助も逃げれまい。
甘い、ですかね?
書いてる途中、幸が破廉恥!と叫びそうになるのを堪えて堪えて。でも仕掛けたの幸だからねー。
佐助に甘えたい幸と、甘やかしたい佐助。
ほんとにこの2人には幸せになってもらいたいから、出来るだけ傍にいてあげてほしい。
最近SS書く時の目標は人物に呼吸をさせること、です。
その時の思い、仕草、心の変化…、そこの存在する一人一人を意識づけて、生きている人ならではの描写を書きたい。
しかし文章力が足りないんですがどうしたら…。
書きたいことはあるんだけど、こういうこういう状況、どう書けば一番分かりやすいんだろう!といつも試行錯誤…。精進せねば!
タイトルは本文内のものから表題へと繋がりますので。

桜/唄の影響でシリアス佐幸を書きたくなりました。
話がまとまって上げれるようになれば打ちたいです。
これで真田主従SSは累計11作目です☆いやー書いたなぁ。。それぞれ若干設定等異なるところもございますので御愛嬌!

アニバサ見たらまた感想打ちにきますねー。主従楽しみ!

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